私の両親は、昔は飲食店を経営していました。しかし歳をとってお店に立つのが難しくなると、店舗の一部を賃貸で貸す事になりました。飲食店のオーナーは両親ではなく、別の人です。そのため、店舗の売り上げはその人が100パーセントもらいます。

しかし、売り上げが良くても悪くても、賃貸なので家賃は両親がもらいます。

両親からしたら売り上げも欲しいところだけど、もう子供達の教育費がかからなくなったので家賃だけもらえばいいか‥という感じで不動産ビジネスを始めました。

しかし、そのオーナーと両親はずっと仲良く良い関係が続くという事はありませんでした。

あるトラブルがあり、両親を苦しめました。そのトラブルが、下水処理です。

両親の地域は下水処理が整っていないため、処理するために業者を呼びます。

その費用は、オーナー持ちのはずでした。しかし、オーナーは飲食店の売り上げが悪かったからか、下水処理を長い間しませんでした。そうなると建物の中に水があふれてしまいます。最悪の場合は、建物が傾く事もあるそうです。

両親からしたら、不動産をキズつけられる事になるのです。

さらに水が店内にあふれたら営業なんてできませんし、お客さんが遠ざかっていきます。そうなったらお店を畳むことになります。

すると両親の賃貸収入はなくなってしまいます。

両親はオーナーと長い話し合いをし、下水処理の費用を立て替えてあげました。

そして、オーナーはその費用を分割で両親に払っているそうです。

赤の他人に不動産を貸すとは、建物の管理を丸投げする事です。

雑な管理をされたら、資産価値は減ってしまう可能性もあるというのが分かります。マンション経営も、他人がそこに住むんだから覚悟しなきゃいけないなと思いました。